GoogleHomeで外出時に照明OFF、エアコンOFF、ルンバONを実現して幸福度を上げた話
背景
GoogleHomeとBroadLink社のeRemote & ePlug(技適マークあり)を2017/10に購入。
家の照明が赤外線対応だったこともあり、外出時に照明OFF、エアコンOFF、ルンバONを実現したく、スマートホーム化にすぐに着手した。
しかし、単純には連携できないことを知る。いろいろ調べてみると、
- GoogleHomeのスマートホームのリンク可能なサービスにeRemoteは含まれていない
- eRemoteとePlugにはAPIでの操作が可能な機能がない
- Raspberry Pi等でプログラミングしIFTTTを駆使すればできなくはない
ということであった。
ラズパイでの実装はちょっと足が進まず、GoogleHomeは主に音楽プレーヤとして、eRemoteとePlugはアプリで操作できるただの学習型リモコン/スマートプラグとして活躍してきた。
そんななか、2018年に入ってから「BroadLink Smart Home」がGoogleHomeのスマートホームのリンク可能なサービスに仲間入り。
これで念願のスマートホーム化ができる。
意気揚々と連携させたがつまづきポイントが3点あったため、回避策をまとめた。
連携概要
- コンセントの抜き差しで制御する家電の操作は、スマートプラグを利用
- 照明であれば、GoogleHomeとの直連携でスマートホーム化を実現 - リモコンがある家電の操作は、学習型リモコンを利用
- 照明以外の家電を操作したり複数の家電を一気に操作したりするには、IFTTT等を駆使することでスマートホーム化を実現
つまづきポイント3点
- 連携に必要なアプリ「Intelligent Home Center」がGooglePlayから日本ではインストールできない(AppStoreではどうかは不明)
- 照明とシーン以外のデバイスが認識されない
- BroadLink社の製品の強みである「シーン」がGoogleHomeで動かない
回避策
つまづきポイント1の回避策
アプリ「Intelligent Home Center」はGooglePlayから日本ではインストールできなかったが、BroadLink社の公式サイトから、Android用のapkファイルがDownloadできる。そのため、直接Androidにインストールできる状態にしたうえで、前述のapkファイルをダウンロードすることで回避。
→ アプリをインストールできたことで、念願のGoogleHome連携が実現した。試しにリビングの照明のリモコンを学習させたあと、「OK, Google, 電気を点けて」で照明がつくようになった。簡単だ…感激。
つまづきポイント2の回避策
GoogleHomeとBroadLink社のeRemoteを連携はできた。できたにはできたが、「照明」と「シーン」以外のデバイスが認識されない。
本来であれば、サーモスタットとRoombaもデバイスとして認識されてほしいのだが、なぜかされない。インターネットで検索したり、設定方法を変えてみたりしたが結局解決せず。おそらくGoogleHome連携の発展途上部分なんだろう。
→IFTTT等を使った方法で実現することに(後述)。
つまづきポイント3の回避策
次にGoogleHomeで、「シーン」が動かない。もう少し具体的に言うと、GoogleHomeヘルプに書かれている「シーンを操作する」が動作しない。「OK,Google,外出を有効にして」と話しかければ照明OFF、エアコンOFF、ルンバONになるはずだ。ここも、おそらくGoogleHome連携の発展途上部分なんだろう。
→結局どうにもならず、つまづきポイント2の回避と合わせて、IFTTTを駆使した方法で実現することに。下記の記事を見て、これなら自分もできそうだと思い、実行。
10ドルのRM Mini3とGoogle Homeで家電を操作する方法 - Smart Home - Scrapbox
数時間でスマートホーム化を実現した。設定の仕方は、上の記事に詳しく書いてある。
実現した構成要素
- Google Assistant [on GoogleHome]
- IFTTT(サービス連携ソフト)
- Slack(チャットソフト)
- hubot [on Fire TV Stick](チャットbotプログラム [on サーバ])
- [eRemote](学習型リモコン)
- [ePlug](スマートプラグ)
- アプリ「GoogleHome」
- アプリ「Intelligent Home Center」
実現した構成
パターンA:GoogleHome + ePlugで寝室の照明ON/OFFを実現
- システム構成:【1. Google Assistant】→【6. ePlug】→照明
- 設定手順:
- 【7. アプリ「Intelligent Home Center」】で寝室の照明を学習
- 【8. アプリ「GoogleHome」】の「スマートホーム」>「デバイス」欄に設定した照明が出現するので、ニックネームと部屋を設定 - コマンド:
- 「ライトを点けて(消して)」で寝室の照明ON/OFFを実現 - 命令:
- なし(上記コマンドで勝手に実行)
パターンB:GoogleHome + eRemoteで外出時の一連の挙動を実現
- システム構成:【1. Google Assistant】→【2. IFTTT】→【3. Slack】→【4. hubot】→【5. eRemote】→照明、エアコン、ルンバ
- 設定手順:
- 【3. Slack】で照明、エアコン、ルンバを学習
- 【2. IFTTT】でコマンド(input)と命令(output)を登録 - コマンド:
- 「行ってくるね」で照明OFF、エアコンOFF、ルンバONを実現 - 命令:
- 「set roomba:on light:off aircon:off [5s] roomba:on」 - 小さな工夫:
- ルンバのONは1回じゃ効かないことがあるので、5秒間を空けた
- これは、hubot-broadlink-rm のありがたい便利機能
- 「行ってくるね」以外にも「行ってきます」「出かける」など【8. アプリ「GoogleHome」】のショートカットでコマンドの幅を広げた
感想
- なかなか手を付けられていなかったGoogleHomeによるスマート化ができた
- ただし実現に場合分けが存在し、まだまだ発展途上ではある(2018年現在)
- サービス連携が今後重要になる中で、連携を待たずしても組み合わせによって現状のベストな状態を作れたのは、とても勉強にもなった
- 手の操作が声の操作になるというちょっとした変化で、ちょっと幸福度が上がった
- 今後新しい技術が出てもなんとかできる気持ちになって、ちょっと嬉しかった